CROWNⅡLesson7和訳
CROWNⅡ(English Series Ⅱ New Edition 2008) クラウン2 新課程 和訳
Lesson 7 Wilderness in a Bottle
Lesson 7 Wilderness in a Bottle
壜(びん)のなかの原野
原野には世界の保存がある。
――ヘンリー=デビッド=ソーロー――
太郎は夏の間にイングランドを訪問している高校生です。
環境に対する彼の興味のせいで、彼はサセックス州にあるミレニアム=シード=バンクを訪れます。
→環境に興味があるので、彼はサセックス州にあるミレニアム=シード=バンクを訪れます。
ガイドの人はそのプロジェクトについて話します。
--section1--
あなたがたのうちのどのくらい多くが映画『ジュラシック=パーク』を観たことがあるのでしょうか?
みなさんのうちの何人が映画『ジュラシック=パーク』を観たことがあるのでしょうか?
それ[=映画『ジュラシック=パーク』]は、一部の科学者たちが恐竜を甦らせる場合に何が起こるのかということについてわくわくする映画です。
恐竜は何百年もの間、絶滅した状態ですが、しかし、それら[=恐竜]はそれらのDNAを用いることによって甦(よみがえ)るのです。
DNAとは、生物を作り上げるために必要とされるものすべてを含む遺伝暗号の入った分子です。
もしも(あなたが)その[=絶滅した生物の]DNAを手に入れたならば、(あなたは)絶滅してしまっている生物を作り出すことができると、一部の科学者は考えます。
→もしもDNAを手に入れたならば、絶滅した生物を作り出すことができると考える科学者もいます。
しかし、これまでのところ、絶滅した動物を甦られせることはだれにもできていません。
『ジュラシック=パーク』はSFなのです。
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絶滅した生物を甦らせることが可能であると私があなたに言ったならば、あなたは何を考えるでしょうか?
このことはSFではなく、科学的事実であると私があなたに言ったならば、どうでしょうか?
あなたは私の言うことを信じるでしょうか?
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この植物を見てください。
この植物はかつて絶滅しており、かつ、甦らせたのだろいうことをあなたは信じますか?
ええ、本当なのです。
--section2--
1922年にイングランド人の科学者が王家の谷でエジプト王の墓を発見しましたが、王家の谷で彼[=イングランド人の科学者]は、墓そのものと同じくらいに古い乾燥した豌豆(えんどう)をいくつか発見しました。
人々は、それらは死んでいる[=枯れている]と考えたところでしょうが、しかし、彼[=イングランド人の科学者]はこれらの豌豆から取り出した種子を使って、新たに植物を育てることができたのです。
これらの豌豆は、今では、イングランドやアメリカや日本を含む世界中で植えられ、栽培されています。
ちょうど『ジュラシック=パーク』におけるDNAのように、種子は生物を作り上げるのに必要な遺伝暗号を含んでいます。
SFは事実になるのです。
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今日、あなたが訪れているミレニアム=シード=バンクは、イングランド中および世界中から採取した種子を集めて備蓄することによって、未来に向けて植物を保存しようとしています。
種子は生物を作り出すのに必要な遺伝暗号を含んでいるので、私たちはシード=バンクを使って、絶滅寸前の種を救うことができるのです。
なぜ、私たちはこのプロジェクトにそれほどまでに多くの努力を傾けているのでしょうか?
なぜ、私たちは植物を保存する必要があるのでしょうか?
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最も重要なことに、植物は地上の生命の基本となるものです。
それら[=植物]は何千もの動物や鳥類ならびに何百万もの昆虫を含む、ほぼありとあらゆる形態の生命に対して食物を供給しています。
多数の植物が失われてしまっているので、それら[=失われた多数の植物]に依存していた世界のほかの生物もまた、絶滅してしまったにちがいないのです。
--section3--
植物の喪失による人間の犠牲はなおいっそうひどいものになるでしょう。
→植物を失うことで人間が被(こうむ)る犠牲はなおいっそうひどいものになるでしょう。
植物は食物と燃料と建築材料とを供給します。
植物はきわめて多くの医薬品の供給源です。
すでに、現代の医薬品の25%は植物から採取されています。
にもかかわらず、それら[=研究されている5分の1未満の世界の植物]がもたらしうる可能な利益を求めて、5分の1よりも少ない世界の植物しか研究されていません。
→にもかかわらず、植物がもたらす将来発生するかもしれない利益を求めて研究されている植物は5分の1未満です。
どのくらいの利益をそれら[=植物]が社会にもたらしているのかについて、私たちがなにごとかを知る前に、植物はしばしば失われているということを、私たちは心に留めておかなければなりません。
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たとえ、ある植物が、その種子がシード=バンクに保存された状態で、万が一にも野生の状態では絶滅することになったとしても、それ[=その植物]は永遠に失われることはないでしょう。
シード=バンクは、植物を保存するきわめて効果的な手段でもあります。なぜなら、種子はほとんど空間をとらないし、ほとんど世話を必要としないからです。
それぞれの種について何千もの種子をシード=バンクに備蓄することができます。
Many thousands of seeds can be stored for each species in a seed bank.
このまま直訳すると「何千もの種子はシード=バンクにそれぞれの種について何千もの種子を備蓄されることが可能であろう」となるが、もう少し自然な日本語にするには、能動態に書き換えて、主語を省略して訳出する。
= We can store many thousands of seeds for each species in a seed bank.
都市に人間がいるのと同じくらい多くの種子が、ただ1本の壜(びん)に保存される場合もあります。
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シード=バンクに蓄えられている種子は、環境を修復するために、すなわち、野生の状態で絶滅の危機にさらされている多数の植物を増やすために、将来、使用されることも可能です。
*..., or --: カンマがあって、orとある場合、とりわけアメリカ英語では「すなわち」の意味で使用していることが多い。とはいえ、「あるいは」「または」と訳してもさしつかえないようにも思われる。ここでは、「環境を修復する」は抽象的で、「野生の状態で絶滅の危機にさらされている多数の植物を増やす」は具体的なので、「すなわち」の意味になるんじゃないかと思うのだけれど、自信はない。
それら[=シード=バンクに蓄えられている種子]は、植物が、(たとえば)医療や農耕や工業におけるように、社会の役に立つ新たな方法を発見するために、科学的研究で用いられるかもしれません。
--section4--
任意の種の範囲内で多様性を保存することは、ちょうどさまざまな種を保存することと同じくらいに重要であるということを私は強調したいと思います。
ひとつひとつの植物はどれもみな、それ自身の特徴を備えており、ある特定の環境下で自らに有利な点を与えています。
任意の種に対する多様性が大きくなればなるほど、種が生き残る機会が大きくなります。
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シード=バンクは、私たちが地球規模の植物の多様性の損失と戦うのに役に立ちます。
→シード=バンクは、地球規模の植物の多様性が損なわれるのを私たちが食い止めるのに役に立ちます。
ひとつの場所に、世界中から採取したすべての種類の植物の種子を私たちは保存することができます。世界中から採取したすべての植物とは、たとえば、熱帯地方の草やイングランドの野原や庭園で採取した植物や人間の手によって決して変えられないでいる野生の植物です。
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私たちは世界の熱帯雨林や大草原や湿原を救おうと努力していますが、しかし、国立公園でさえ長期に亙(わた)る安全の保証はまったくありません。
シード=バンクは自然環境のかわりになることはできませんが、それら[=シード=バンク]はほかの保存技術に対して保険となるサービスを提供することができます。
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最後に、シード=バンクというプロジェクトは世界のほかの地域でいっそうさらに促進されるべきであると私は提案したいと思います。
ソース:クラウン和訳道場・2ch@ENGLISH板